"悪魔の兵器" - 地雷

JCBL事務局  2007/3/5更新
埋設された地雷

対人地雷は、人間を負傷させる目的で設計された兵器で、通常5キロ以上の圧力がかかったり、圧力が除かれたり、起爆装置につけられているワイヤが引っ張られたり、振動、傾斜に反応したりすると爆発します。素材も金属だけでなくプラスチックや木材など様々で、安価なものであれば数百円とせずに作られます。

対人地雷が "悪魔の兵器" と呼ばれるのは、以下の理由からです。

地雷はどこで使われ始めたのですか?

地雷は、1800年代のアメリカ南北戦争で初めて使われました。それから、第1次世界大戦、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争や世界中で起こっている紛争などで使われました。

地雷に最も影響をうけている地域はどこですか?

地雷は、今までに、世界の88ヵ国で発見されました。アフガニスタン、ボスニア、カンボジア、チェチェン、コロンビア、モザンビークなどは、特に地雷によってひどい被害を受けています。チリ、エジプト、エチオピア、インド、イラク、イスラエル、韓国、コソボ、ラオス、ニカラグア、セネガル、タジキスタンなど、79ヵ国と8地域が今でも地雷問題を抱えています。

地雷問題のある国と地域、地雷生産国の地図
■ =地雷問題のある国と地域、=地雷生産国(北朝鮮、韓国、中国、ミャンマー/ビルマ、シンガポール、ベトナム、インド、パキスタン、イラン、ロシア、アメリカ合衆国、キューバ;2006年5月現在)

地雷は何をするために作られたのですか?

地雷は、人を殺すことよりも、手足などを吹き飛ばし、「けがをさせること」に重点を置いています。軍隊にとっては、兵士を殺すよりも、けがをさせる地雷は有効な戦略手段だったのです。では、なぜ敵の兵士を殺すよりも、けがをさせる方が有効なのでしょうか?

死んだ兵士は置き去りにされますが、負傷した兵士は放置できないので、敵に負傷兵を連れて帰る手間をとらせることができるからです。また、治療、リハビリなど、長期にわたって、人的・経済的負担を課すので、敵対勢力を消耗させることも可能です。そして、対人地雷で手足を吹き飛ばされ苦しんでいる仲間を見て受ける精神的ショックによって、戦争を続ける気持ちを無くさせることも計算されているのです。

最近では、地雷は国家間の戦争だけではなく、国内の紛争などでも使われるようになりました。多くの場所で、地雷は地元の人々にむけて使われています。反政府武装勢力(ゲリラ)は、市民の協力を得るために、また市民たちが他の敵対勢力に食べ物を与えたり、助けたりしないように、市民を標的とし、市民を苦しめ、混乱させるために地雷を使うのです。