FAQ
JCBL事務局 2007/1/31掲載
FAQ (よくある質問)
- 1.地雷(対人地雷)とは、どんな兵器ですか?
- 地雷は値段が安く、設置も簡単なので、近年世界各地で多発している内戦や地域紛争において、大量に使用されることが多い兵器です。しかも、戦争が終わった後まで、半永久的に罪のない一般の人々を無差別に死傷させる非人道的兵器であると同時に、その撤去には非常に多くの時間と費用がかかります。
また、地雷と同じような危険をもつものとして、戦争中に投下されたが爆発しなかった、爆弾やロケット弾(不発弾と呼ばれている)があります。
- 2.地雷で犠牲となるのはどのような人々ですか?
- 農業に従事する人や、子供などの被害が多くなっています。軍関係者の犠牲は少なくなってきています。
- 3.世界にはどのくらいの地雷が埋められていて、どのくらいの人々が被害を受けているのでしょうか?
- 埋まっている地雷の正確な数はわかりませんし、各国政府や地雷関係機関、NGOで発表される数字もそれぞれ違います。例えば、国連は1億個以上、アメリカ国務省は6千万~7千万という推計を発表しています。また、ICBLは2000年から地雷の埋設数を発表していません。地雷の脅威は数でははかれないから、としているからです。
2003年に確認された地雷被害者の数は8,065人で、被害は65ヵ国で報告されました。しかし、報告されていない犠牲者も多数にのぼると考えられ、実際には、毎年15,000人から20,000人が新たに地雷または不発弾の被害に遭っていると考えられます。
- 4.なぜ世界に大量の地雷が埋められているのですか? どのように発達したのですか?
- 地雷は第1次世界大戦で対戦車地雷として開発が進みました。その後、第2次世界大戦になると対戦車だけでなく、対人の地雷の開発が進み、大戦中に3億個以上の地雷が使用されたとされています。
ベトナム戦争からさらに対人地雷の使用は進み、使用の容易さと安価であることから対人地雷は主に各国での内戦で多用されるようになりました。そのため、世界中のあらゆる地域で大量の地雷が埋められることになったのです。
- 5.地雷撤去にはどのくらいの費用と時間がかかるのでしょうか?
- 地雷1個を撤去するためには、300ドルから1000ドルの費用が必要と言われています。限りなく100%に近い地雷撤去を行うためには、現在のところ手作業しか確実な方法がないため、膨大な時間が必要となります。
- 6.地雷撤去が終われば問題は解決するのでしょうか?
- 地雷撤去後も、地雷によって障害者になった人々や、その家族に対する支援が必要です。地雷撤去が終わった土地につくられた新しい村の共同体づくりや、自立に向けての支援も必要です。
また、地雷撤去が終わった土地を、政府・軍の高官や彼らに賄賂を送った富裕商人が奪ってしまうなどの不正も行われているので、そういったことも防ぐようにしなければなりません。
- 7.地雷の廃絶に向けて、世界的にどのような動きがあるのでしょうか?
- JCBLを含む世界各国のNGOが参加している地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)を中心に、国際的な地雷廃絶運動が展開されており、その運動の成果として、1997年には対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が調印され、その後も条約批准国は増え続けています。
またICBLは、条約批准国が条約の内容をきちんと守っているかどうかを各国のNGOを通して監視し、その情報を公開するモニタリングを継続しています。ICBLとその発起人であるジョディー・ウィリアムズは1997年 にノーベル平和賞を受賞し、カンボジアの地雷被害者であるチャンナレットもICBLの国際大使として授賞式に招かれました。
- 8.日本政府は地雷廃絶や被害者支援のためにどのようなことをしているのでしょうか?
- 日本は、自衛隊が保有していた約100万個の地雷を廃棄しました。また、地雷撤去に多くの資金・物資を提供しています。しかし、地雷被害者への援助や地雷回避教育に対する支援は少ないので、JCBLは、日本政府がその分野にもっと力を入れていくよう働きかけています。