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2011/11/30

締約国会議inプノンペン(3日目) 内海

Tweet ThisSend to Facebook | by:いしい

 昨日の続きの除去セッション。なるほどね・・・と思ったのは、モザンビークが「ジンバブエとの国境の地雷原については、両国が一緒に取り組むことが必要」と発言したことです。確かに多くの地雷は、国境に埋められていますから、一方だけの除去というのでは不完全で、両国が一緒に進めるのがよいですよね(その後、北川さんが見つけたサバイバーズ・コーズの報告書に「ヨルダン川の周りの地雷原では、ヨルダン側で地雷除去が行われていて、それをイスラエル側の人が双眼鏡で羨ましく見ている」とありました。両国が一緒に、というのは両国の関係がよくないとダメですね)。

 

 朝のICBLミーティングで確認されたことは、「今日イギリスが発言すると予想されるが、イギリスがフォークランド諸島の除去を実質的にしていないのは問題である。締約国の義務は例外なく果たされるべきなので、各国の代表にもそのように伝えて」ということでした。イギリスとアルゼンチンの両国が自国の領土であると主張するフォークランド島の地雷原の問題です。

 その英国が発言をしました。いわく、「除去のプロセスのセカンドステージとして20121月からランドリリースを含む調査を行う計画。しかし、フォークランドは、地理的、気候的な困難がありコストが非常にかかること、また人的被害の可能性が低いことから、英国としては人的被害(Human Impactに焦点を当てて除去計画を実施する」ということでした。

 それに対しては、すぐにアルゼンチンが、フォークランドは不法に占拠されている、と反論しました。そこで議長は再び英国に振り、英国は「アルゼンチンの主張には公式に抗議する。フォークランド諸島は英国の支配下にある」と述べました。領土権の主張が続いたらどうなるんだろうと思ったのですが、この件についてはここで終わり。次のカンボジアの発言に移りました。

 このセッションのICBLのコメントは、これまでに除去期限の延長を求めた22カ国のうち、除去を終えたのはナイジェリアの1カ国だけであるのは残念だということ、延長を認められた国々には除去の進捗状況について締約国会議で報告することが求められているのに、ボスニア・ヘルツェゴビナが会議に参加もせず報告しないことには非常にがっかりしたこと、22カ国のうち14カ国が延長した期限までに除去を終えられない可能性があることへ懸念、英国が「人的被害が大きいかどうか」を除去の基準にするのは条約の解釈の間違えでとにかくすべての除去をしなければならないということ、さらにフォークランドの除去が遅々として進まないのは非難されるべきこと、などでした。

 その後に発言した(22カ国のうちの14カ国と非難された)エクアドルからICBLの発言の訂正があり、「除去は順調に進んでいて、今年の末までに終わります」とのことでした。ブラボー。

 プログラムの3日目の午後は、「非公式のセッション」となっていました。公式な会議中に「非公式のセッション」というのもおもしろいんですが、カンボジアキャンペーンとICBL、それとカンボジア政府が中心となって、地雷禁止条約ができるまでの20年間を振り返り、さらに今後を考えるきっかけとするデモンストレーションが行われました。このセッションの司会は、議長からICBL大使のソン・コサルとクリス・ムーンに引き継がれました。クリス・ムーンは長野オリンピックの最終ランナーだったことから日本で有名ですね。教科書にも載っているそうです。

振り返りは、ICBLができた1992年の前にはカンボジアでは地雷がいかに人々を危険にさらしていたか、というところから始まりました。カンボジア人のサバイバーのグループによるダンスと歌で、その様子が表現され、コサルとクリスにより「地雷を禁止しようという動きを政府と市民社会が一緒になって進めてきて、この20年間に大きな進展がありました」と語られ、その後、過去20年間のキャンペーンや会議の様子などが写真や、ジョディ・ウィリアムスのメッセージなどがビデオで次々と紹介されました。


 トゥン・チャンナレットもステージ上から、条約制定過程がいかに大変だったかを語り、
ICBL/CMC代表のシルビー・ビルゴットと理事のポール・ハノンンがICBLが受賞したノーベル平和賞のメダルをもってステージに上がり、スティーブが話し、カナダ代表が話し、マーガレットが・・・と次々にたくさんの人の思い出が語られました。最初からこの活動に関わっていた人たちには懐かしいことが多かったと思います。私は途中から参加した者なので、新たに知ったこともいくつかありました。


 このセッションの最後には、未来への課題として、
32カ国からユースフォーラムに参加している障害者を含むメンバーがステージに上がり、この会議で決定されることが犠牲者たちの生活を大きく左右するので、よい議論と結論を期待しています、とスピーチし、さらにICBL/CMC代表のシルビーが残されている課題をあげていきました。

 
 その後、ブラジル、ノルウェー、ヨルダンのミルアド王子、ベルギーなどなどからコメントを受けて、議長のまとめで、このセッションは終了しました。

 

 

 

 


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