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2011/11/28

締約国会議inプノンペン報告(1日目) 内海

Tweet ThisSend to Facebook | by:いしい

 11回対人地雷全面禁止条約締約国会議が、カンボジアの首都プノンペンで始まりました。昨日1127日の朝7時に出発するフィールドトリップから公式プログラムです。フィールドトリップの行き先は、地雷除去のデモンストレーションを見学するコースと国立リハビリテーションセンターを見学するコースの2つが用意されていました。どちらに行こうか悩みましたが、地雷除去の場所には行ったことがあったので、リハビリテーションの方にしました。ここはかつて私が働いていたところなので、一つ目のコースを「行ったことがあるからやめる」というのが通用しなくなっちゃうのですが、私が働いていたのは10年以上前のことで、今回の訪問も2年ぶりなので、変化を見たくて行きました。が、見た目はあんまり変わってなかったです。でも話を聞くと障害者施策やセンターの運営方法が変わっていました。それがサービスを受ける人たちにとってよい変化なのかどうかが気になったのですが、短い時間でそこまではわからなかったです。今回の滞在中にカンボジア人に聞いてみようと思います。

 
 夕方
17時からは開会式。会議の会場のピースパレス(平和の宮殿?)は、巨大な立派なすごい建物でした。周りの建物と比較にならないくらい大きいんです。 

前日のICBLのミーティングでは、「(カンボジア人も入れて)300人以上のICBLチームには全員に席が用意できないから、半分は3階の別部屋のスクリーンで会場の様子を見る」ということで、誰が本会場に行くかも決めていました。私は別会場ということになっていたんだけど、別会場にいったら、「スクリーンが写らないから本会議場に行って」と言われ、でも入れないんじゃないの?と思ったら「空いてる席に座れ」ということで全員結局座れたみたいです。

 
 全員が着席したあと、フンセン首相が会場入りして、開会式が始まりました。議長の挨拶に続いて、
ICBL大使のソン・コサルさんのスピーチ。子どもの頃からキャンペーン活動をしている彼女ですが、すっかり大人になって(というのも失礼ですけど)、力強く「地雷禁止」を訴える姿はとても素敵でした。「今でも、足があったらなぁと思うことがあります。私のような思いをする人をこれ以上増やさない努力を世界中が一緒になって進めましょう」というメッセージが会議参加者の心を動かしたことでしょう。

 
 フンセン首相のメッセージは
20分以上でした。ある人は「本を読んでいるのかと思った」と言っていましたけど、本当に長かったです。テキストは事前に配られていたのですが、そこに書かれたこと以外のアドリブも多かったです。それだけ思いが強かった、ということでしょうか。首相が、ソン・コサルやトゥン・チャンナレット、シスターデニスといったカンボジアキャンペーンの中心人物の名前を挙げて「絶大な協力に感謝」と言っていたことからも、今回の会議は政府、行政、NGOがみーんなで作り上げたのね、ということが伝わりました。

 
 開会式の後は、首相主催のレセプションで、カンボジアの伝統ダンスを見ながらの立食パーティでした。ダンサーもたくさん来ていました。

 
 そして
1128日からいよいよ会議が始まりました。最初は王様の「カンボジアは条約の推進に力を入れます」というスピーチがビデオで流れ、「未加盟国はできる限り早く条約に入るように」という国連事務総長のメッセージが代読され、そして、ICBLを代表しては、カンボジアキャンペーンのシスターデニスが「今週の会議の成果が、人々を救うことになるのです」ということに加えて、クラスター爆弾禁止条約にも入りましょうね、というこれまた力強いスピーチをしました。


  昨年の会議のコピーは「
Keep Up Energy」、力をかけ続けよう、ということでした。それを引き継いだ今年のコピーは「Push for Progress」、その一歩先へ、ということです。

今回の会議の目玉は、大きく2つだと思います。ひとつは、カンボジアは地雷の被害が世界で最も酷い国のひとつで、約20年前に地雷禁止の運動がまさに始まったところです。そのカンボジアで会議が開かれるということの意味は大きく、酷い被害があった国でどれくらいの進展があったか、ということも注目されます。もうひとつは議論の中身で、条約が発効して10年以上が過ぎ、「批准から10年以内に地雷除去を終えること」と決められていることが守れない国が既に数カ国出ており、それらの国が「除去期限の延長」を申請しています。具体的な調査や除去計画を提出することを条件に申請されたリクエストはすべて認められてきています(認められる除去期限が申請より短くなることもあります)。しかし、せっかく「10年以内」と決めているのに、できなければ延長を申請すればいいや、というのが「常識」になってはいけません。延長申請はしっかり慎重に議論され、最低限の延長期限を認めるべきなのです。

 
 午前中のセッションは一般演説です。そこで最初に拍手喝さいを受けたのは、フィンランド。「オタワ条約加盟が国会で採択され、今後数ヶ月で条約加盟の手続きをとります」と発表しました。フィンランドは前から「
2012年に加盟」と言ってはいたのですが、それが本当になりました。

 
 それから、今年条約に入った、ツバルと南スーダンの発言も歓迎されました。過去
4年間にひとつも加盟国が増えていなかったので、この2カ国の加盟は大きな進展でした。

 
 通常
1日目は各国の「一般演説」なのですが、今回の会議では、アルジェリア、チリ、エリトリア、コンゴ、コンゴ民主共和国の5カ国が申請するということなので、今回は「一般演説」を中断して、5カ国が延長申請をする時間が取られました。

 
 5カ国がそれぞれ自国の事情と除去計画について説明し、各国、それからICBLICRCなどがコメントを出しました。各国の事情は、「汚染地域が広すぎて」というのや、「お金が足りなくて」とか「技術が十分ではなく」とか、「治安の関係で除去ができない」とか、とにかく「がんばったけど無理だったんです」ということがほとんどです。それに対して、「除去を始めるのが遅すぎたのだ」とか「計画が無謀である」とか「そもそも延長要請の提出が遅すぎて判断できない」とか厳しいコメントが寄せられました。当然ですが。この延長要請に対する決定は、金曜日にされることになりました。締約国は今週この件を十分に検討してね、ということです。

 
 ちなみに
ICBL5カ国すべての要請にコメントしました。エリトリアの代表からは「ICBLの専門的で建設的なアドバイスに感謝」なんていわれちゃって、すごいですよね。ICBLは本当にいろんな専門の人たちがいるのが強みです。

                                               


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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