ナイロビ行動計画
JCBL事務局 2007/1/31掲載2004年にナイロビでオタワ条約の再検討会議が開かれました。再検討会議とは、オタワ条約で条約発効から5年後に開催されることが決められている会議です。この会議では、条約の運用や状況について見直しが行われ、毎年開催される締約国会議よりも深い議論が交わされる会議といえるでしょう。
2004年にナイロビで開かれた再検討会議の最後に採択された文書にナイロビ行動計画(Nairobi Action Plan)があります。ナイロビ行動計画では、条約の普遍化や埋設地雷の除去、犠牲者支援などの分野ごとに、2004年から2009年までの計画(plan)が具体的な70の行動(action)とともに提示されています。オタワ条約をより効果的に実施していく上で、具体的な行動計画が作られたことは再検討会議の重要な成果といえるでしょう。
しかし、このナイロビ行動計画に問題がないわけではありません。例えば、オタワ条約の交渉が始まって以来問題となっていた地雷の定義や訓練用に保有する地雷の数の制限についての議論に進展は見られませんでした。より具体的に言えば、NGOは訓練用に持つ地雷の数を数百や数千といった具体的な数字を示して制限しようとしましたが、結局そのような具体的な数字は行動計画の中に入れられなかったのです。その他にも、行動計画では地雷を使用する可能性のある非政府主体(NSA)への働きかけに言及しなかったなどの問題がありました。
今後の課題は、各国政府にナイロビ行動計画の実施を進めることを促すとともに、ナイロビ行動計画で十分に考慮されなかった問題について積極的な議論を展開していくことといえるでしょう。