犠牲者ゼロを目指して
– 条約を支えたサバイバーの軌跡 –
第1部:トゥン・チャンナレット氏 講演
第2部:報告「JCBL 次の10年に向けて」
第3部:懇親会

日時:7月22日(土)14:00-16:30 (13:30開場)
会場:日本赤十字社ビル101会議室(東京都港区芝大門1-1-3 日本赤十字社ビル1F )


JCBLは7月に設立20周年を迎えました。これまで活動を続けられたのは、みなさまのご支援のおかげです。改めて感謝を申し上げます。7月22日に日本赤十字社ビルにて記念イベントを開催したので、ご報告いたします。

第1部:トゥン・チャンナレット氏講演

地雷被害者のチャンナレット氏をカンボジアから招聘しました。同氏は1982年にタイ・カンボジア国境で地雷を踏み両足を失いました。1993年にカンボジアに戻ると、自らも地雷被害者でありながら、他の地雷被害者のために車いす製作を始め、同時に地雷廃絶運動に参加しました。ICBL国際大使として世界各国の要人に地雷廃絶を訴え、1997年にICBLがノーベル平和賞を受賞した際には地雷被害者を代表してメダルを受け取りました。現在もICBL国際大使として世界を飛び回る一方で、カンボジア国内での被害者支援に奔走しています。
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第2部:報告「JCBL 次の10年に向けて」

JCBLのこれまでの活動の振り返りと、これからの活動についてご報告をしました。クラスター爆弾禁止運動が盛んだった10年前、そしてJCBLがかつてない財政難に陥ってしまった東日本大震災後の数年間、そして改めて活動を強化していこうと取り組み始めた現在の活動を、懐かしい写真を交えてご報告しました。また、これからの活動として、新しく始めるミャンマーでの義足支援についてご報告しました。3月に理事の下田がミャンマー東部カヤー州を訪れ、現地で地雷被害者への義足支援を行う団体と協議しました。ミャンマーには現在4万人を超える地雷被害者がいると推定されており、現在も残留した地雷の被害に遭う人が後をたちません。政府の監視が厳しく外国人は自由に入れず、現地NGOへの海外からの援助は減少しています。JCBLの支援に拠る直接受益者は50名とわずかですが、ミャンマーの地雷被害者をゼロに近づけるために一歩一歩着実に進めたいと思います。

報告の締めくくりに、前代表であり名誉顧問である北川泰弘氏によるご挨拶と、参加者全員での記念写真撮影を行いました。北川氏からはラオスやカンボジアでの地雷被害を忘れてはならないという強いメッセージを頂き、活動を続けていくことの重要性を改めて考えさせられました。

第3部:懇親会

立食パーティー形式の懇親会を行いました。料理はJCBLが用意した物以外にも、各国や各地域の銘菓を含む沢山の差し入れをいただきました。会場の後方に他団体紹介ブースを設けており、アーユス仏教国際協力ネットワーク、リズムネットワーク、ピースボート地雷廃絶キャンペーンによる活動紹介をしていただきました。元運営委員の七條さんによるクラスター爆弾や地雷に関するクイズでは、理事の目加田が各項目について詳しい解説を行いました。鳥居由美子さんによるカンボジアの歌の披露では、代表の清水がギターを演奏し、参加者全員が手話を交えて歌をうたい、会場全体が和やかな雰囲気に包まれました。

当日の写真はFacebookページにも掲載しています。是非ご覧ください。<→Facebook>